過去における未来の講座 - TOEIC®対策

**「過去における未来」**は、もともと未来を表していた文を過去に置き換える場合や、物語の筋が過去にあり、その時点から見た未来の出来事を語る場合に使われます。
- 元の文が現在形・未来形の場合:「I will come tomorrow.」
- 過去の報告・間接話法の場合:「He said he would come the next day.」
この例では、「will」(未来形)が、文が過去のものとして報告されると**「would」**になります。
「Would」で過去における未来を表す
一般的に**「would」**は、誰かの発言を報告する場合や、ある過去の時点から見た未来の出来事についての確信や信念を表すために使います。
- She said she would call me later.
(彼女は後で私に電話すると言った。)- 元の文が現在形・未来形の場合: She said: ‘I will call you later.'
- I knew you would pass the exam.
(私はあなたが試験に合格するだろうと分かっていた。) - They promised they would be on time.
(彼らは時間どおりに来ると約束した。) - We were sure he would get the job.
(私たちは彼がその仕事を得ると確信していた。)
詳しくは、間接話法(Reported Speech)の講座をご覧ください
「Was / Were going to」で過去から見た未来の意図や計画を表す
「was / were going to」は、過去にあった意図や計画、または高い可能性を表します。この構文は、特にはっきりした計画や意図を強調し、「would」よりも具体的なニュアンスになります。
実際、「現在形のbe going to」が過去形になった形と考えてOKです。
- I was going to travel to Spain last year, but then I got sick.
(昨年スペインに旅行するつもりだったが、病気になってしまった。) - He told me he was going to buy a new car.
(彼は新しい車を買うつもりだと言った。)- 元の文が現在形・未来形の場合: He told me: ‘I am going to buy a new car.’
- They were going to visit us, but they changed their minds.
(彼らは私たちを訪ねる予定だったが、気が変わった。) - We were going to start the meeting at 9 a.m., but the boss was late.
(私たちは9時に会議を始めるつもりだったが、上司が遅れてきた。)
「Was / Were about to」で過去時点から見た差し迫った未来を表す
「was / were about to」は、過去のある時点から見てすぐに起こる予定だった行動を表します。この形式は、過去における差し迫った未来のイメージを強調します。
- I was about to leave when you called.
(あなたが電話したとき、私はちょうど出かけようとしていた。) - They were about to launch the product, but they discovered a major flaw.
(彼らは製品を発売しようとしていたが、大きな欠陥を発見した。) - She was about to enter the room when she heard a strange noise.
(彼女は部屋に入ろうとしたとき、不思議な音を聞いた。)
「Was / Were to」で運命や公式な予定を表す
「was/were to + 動詞の原形」は、決まっていた出来事や避けられないことについて、特にやや文語的・フォーマルな文脈で使われます。
この形式は、公式な予定やスケジュール上の出来事(例:カレンダーに記載されたイベント)や、運命的な出来事を強調する際にも用いられます。
- He was to become the next CEO.
(彼は次のCEOになる運命だった/なる予定だった。) - The ceremony was to start at 10 a.m. sharp.
(式典は午前10時ちょうどに始まる予定だった。) - They were to meet again only five years later.
(彼らが再会したのは5年後のことだった。)
結論
過去における未来は、過去の視点から将来の行動を表現する上で欠かせない概念です。これらの構文(would, was/were going to など)を使いこなすことは、間接話法や物語文を上手に使うために不可欠です。
過去における未来は、英語やTOEIC®でよく使われる未来表現の一つですが、他にも押さえておくべき未来形が多数あります。以下はその他の未来の形についての講座です: