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英語の受動態講座 - TOEIC®対策

top-students.comの教師がチョークで黒板に英語の受動態を説明している様子。この講座はTOEIC®試験で最高得点を目指すための専門コースです。

受動態は英語の文法における基本的な構造です。これは、動作の実行者ではなく動作自体に焦点を当てることを可能にします。つまり、**「何が行われているか」に重点を置き、「誰がそれを行っているか」**は二の次にします。例えば:

受動態の作り方は?

受動態の基本構造は以下の通りです:

主語(動作を受けるもの)
+ 「BE」(時制に合わせて活用) +
動詞の過去分詞
(+「BY」+ 必要な場合エージェント)

理解を深めるために、能動態の文を受動態に変換する方法の例を見てみましょう。

ステップ 1 : 能動態の文の主要素を特定する

  1. 主語 : The chef
    → 動作を行う者。
  2. 動詞 : cooks
    → 実行される動作。ここでは現在形。
  3. 目的語 : the meal
    → 動作の影響を受けるもの。

ステップ 2 : 主語と目的語を入れ替える

受動態では、能動態の目的語受動態の主語になります。

能動態の主語(the chef)は省略可能で、必要に応じて**「by」**で付加されます。

ステップ 3 : 助動詞「be」を時制に合わせて活用

助動詞**「be」**は、能動態の動詞の時制に合わせて活用します。

この例では、能動態の動詞 cooks現在形なので、新しい主語(The meal)に合わせて**「be」**を現在形にします:

ステップ 4 : 主動詞を過去分詞に変換

能動態の主動詞("cooks")を過去分詞cooked)にします。

ステップ 5 : 受動態の完成文

全ての要素を組み合わせると:

2. 受動態を使う場面

動作の対象や影響を受ける人・物を強調したいとき

受動態は、実行者ではなく、動作の対象や影響を受ける人・物に焦点を当てたいときに使います。この構造により、動作の対象へ注意を向けることができます。

エージェント(by someone)は多くの場合省略され、受動態の主語へ焦点が当てられます。

実行者が重要でない、または不明な場合

受動態は、実行者が分からない場合や、わざわざ明示する必要がない場合に用いられます。この形は、実行者が不明または不要な場合に文章を簡潔にするのに便利です。

プロセスやシステムを説明するとき

技術的な説明科学的・教育的文書レシピなどでは、特定の実行者を示さずプロセスやシステムを説明するために受動態が使われます。

present perfect passiveは、最近の変化を説明するのに特に便利です。「誰が実行したか」を明示しなくても変化・結果自体に焦点を当てられます

  • The city has changed dramatically over the years. Many historic buildings have been restored, new parks have been created, and several old neighborhoods have been transformed into modern residential areas.

よりフォーマルな文体を求めるとき

受動態は、報告書学術論文公式文書などフォーマルな場面でよく使われます。この構造により、客観的かつプロフェッショナルな印象になります。

繰り返しを避けたいとき

受動態は、複数の動作を含む文で同じ実行者を繰り返すのを防ぐためにも使われます。この構造は、文章を自然かつ流暢にするのに役立ちます、特に長文で効果的です。

新聞記事、タイトル、見出しなどでは、受動態の短縮形がよく使われます。文字数を節約するためbe動詞を省略する場合があります。

  • House damaged by fire. VS The house was damaged by fire.
    (火事で家が損傷)
  • Police officer shot in robbery attempt. VS The police officer was shot in robbery attempt.
    (警察官が強盗未遂で撃たれる)

3. 受動態の時制の違い

**受動態の作り方は、能動態の時制によって変わります。**下記の表は、各時制で能動態から受動態への変換例を示しています。例文:

時制能動態受動態
Present simpleThe chef cooks the meal.The meal is cooked.
Present continuousThe chef is cooking the meal.The meal is being cooked.
Past simpleThe chef cooked the meal.The meal was cooked.
Past continuousThe chef was cooking the meal.The meal was being cooked.
Present perfectThe chef has cooked the meal.The meal has been cooked.
Past perfectThe chef had cooked the meal.The meal had been cooked.
Future with willThe chef will cook the meal.The meal will be cooked.
Future with going toThe chef is going to cook the meal.The meal is going to be cooked.
Future perfectThe chef will have cooked the meal.The meal will have been cooked.

モーダルを含む文の受動態の作り方

モーダル(can, must, shouldなど)を含む場合の受動態は、以下の構造になります:


MODAL + BE + PAST PARTICIPLE

「get」を使った受動態の特別なケース

助動詞**「get」は、「be」**の代わりに受動態を作る際に使われますが、カジュアルまたは口語的な場面のみで使われます。この構造は、意外な出来事や状態の変化を表す際によく用いられます。

ただし、この形を使う場合注意点があります:

4. "by"の代わりに使える前置詞

受動態では、**動作の実行者(エージェント)は通常前置詞「by」**で導入されます。

ただし、文の意味や文脈によっては、他の前置詞も使われます。これらの前置詞は、主語と動作の関係を明確にします。

下記は**「by」の代わりによく使われる前置詞一覧**です:

前置詞使用例・意味受動態の例文
By実行者や動作を行う人を示す。The book was written by the author.
With手段・道具・材料など、動作の実現に使われたものを示す。The room was filled with smoke.
About話題やテーマなど、議論や動作の対象を示す。Much has been said about this topic.
To動作の受け手や利益を受ける人を示す。The letter was addressed to her.
For意図・理由・目的を示す。The cake was made for the children.
Of構成要素や所有関係を示す。The team is composed of experts.
In状態や場所、何かが起こる空間を示す。The room was left in complete silence.
Atターゲットや動作が行われる場所を示す。The meeting was held at the
Over覆われた領域や影響を受けた範囲を示す。The area was covered over with snow.
From起源や分離を示す。The funds were stolen from the account.
On表面や基準点を示す。The message was written on the wall.
Into空間への移動を示す。The money was put into the bank account.
Out of空間からの移動を示す。The documents were taken out of the box.

結論

英語の受動態は、文章の構造を変え、動作やその対象に焦点を当てることができます。この文法構造は、動作の説明プロセスの解説情報の明確な提示に非常に役立ちます。

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