許可を表す助動詞の講座 - TOEIC®対策

許可を求めたり、与えたり、拒否したりする際、助動詞は日常・職場・学術などあらゆる場面で重要な役割を果たします。この講座では、主要な助動詞 can、could、may および be allowed to や have the right to などの代替表現を解説し、状況に応じて最適な表現を選べるようにします。
1. 許可を表す純粋な助動詞
A. 許可を表す「Can」
Can は英語で最も一般的かつ直接的に許可を表す助動詞です。口語・書き言葉ともに、カジュアルまたはくだけた場面でよく使われます。
使用方法は以下の通りです:
形 | 例文 |
---|---|
肯定文 | You can leave early if you want. (あなたは希望すれば早く帰ってもいいです。) |
否定文 | Can I use your phone, please? (電話を使ってもいいですか?) |
疑問文 | You can't (cannot) park your car here. (ここに車を駐車することはできません。) |
B. 許可を表す「Could」
基本的に、could は can の過去形であり、過去の許可を表すことができます。ただし、could は他にも、丁寧に許可を求めるときや、条件付きで仮定的な許可を表すときにも使われます。
過去の許可:
- When I was a student, I could stay out as late as I wanted.
(学生の頃、好きなだけ遅くまで外出できました。)
丁寧な許可の依頼:
- Could I leave the meeting a bit earlier?
(会議を少し早く退席してもよろしいですか?) - Could you help me with this task, please?
(この作業を手伝っていただけますか?)
この場合、could で依頼しても、返答は can や一般的な許可表現がよく使われます。
仮定的な許可(条件付き)
Could は、特定の条件下で許可される可能性があることを示す際によく使われます。条件付きのニュアンスを含みます。
- You could take a day off if your manager approves it.
(上司が承認すれば、休みを取ることができます。) - If we finish the project early, we could leave work at 3 PM.
(プロジェクトを早く終えれば、午後3時に退社できます。)
この場合、could は直接的に許可を与えるのではなく、条件次第で可能なことを示唆しています。
条件文(Conditional)について詳しくは、こちらをクリック
C. 許可を表す「May」
May は最もフォーマルな許可の助動詞で、職場や学術、上司との会話など丁寧さが求められる場面で使われます。
一般的に、may はカジュアルな口語ではあまり使われませんが、フォーマルな場面、例えば面接や上司・先生との会話では大変重要です。
使用例は以下の通りです:
形 | 例文 |
---|---|
肯定文 | You may start the test now. (今、テストを始めていただいて構いません。) |
疑問文 | May I come in? (入ってもよろしいですか?) |
否定文 | You may not leave the office without permission. (許可なしにオフィスを離れてはいけません。) |
May vs Might
might は通常「可能性」を表しますが、極めて丁寧かつ仮定的な許可の依頼にも稀に使われることがあります。直接的な依頼では口語ではほぼ使われません。
- Might I ask for a moment of your time?
(お時間を少し頂いてもよろしいでしょうか?)
この表現は文語的・非常にフォーマルで、日常会話や一般的な職場ではあまり登場しません。
2. 許可を表す代替表現
A. 「Be allowed to」で許可を表す
Be allowed to は「~することを許されている」という意味です。この構文は書き言葉で頻繁に使われ、規則やルール、フォーマルな状況を明確に表す時に便利です。
be allowed to は全ての時制に活用でき (was allowed to, will be allowed to など)、過去・現在・未来の許可を示すのに大変便利です。
形 | 例文 |
---|---|
肯定文 | I am allowed to take a day off every month. (毎月1日、休みを取ることが許されています。) |
疑問文 | Are we allowed to bring our own devices to the training session? (研修に自分の機器を持ち込んでも良いですか?) |
否定文 | They are not allowed to leave the country without a visa. (彼らはビザなしで出国することは許されていません。) |
B. 「Have the right to」/「Have permission to」で許可を表す
口語ではあまり使われませんが、これらの表現は法律、契約、制度などの文脈で許可を表す時によく登場します。
- Employees have the right to request a pay raise.
(従業員は昇給を要求する権利があります。) - She has permission to film in this location.
(彼女はここで撮影する許可を持っています。)
3. 許可を表す助動詞構造の比較
コンテキスト | 助動詞・表現 | 例文 |
---|---|---|
一般的な(くだけた)言葉 | Can, Can’t | Can you open the window? (窓を開けてくれる?) You can take a break if you want. (休憩したければしてもいいよ。) |
丁寧・フォーマルな言葉 | Could, May | Could you please forward me the email? (メールを転送していただけますか?) May I ask a question? (質問してもよろしいですか?) |
法的・規則などの強調 | Be allowed to, Have the right to, Have permission to | Are we allowed to park here? (ここに駐車しても良いですか?) You have the right to remain silent. (黙秘する権利があります。) |
その他の助動詞講座
助動詞についてさらに詳しく知りたい場合は、以下の講座もご覧ください: