TOEIC®対策 - 好み、願望、後悔の表現コース

好み、願望、後悔を表現することはTOEIC®で成功するために欠かせません。習慣を示したり、丁寧に何かを頼んだり、実現していない希望を伝えたりと、状況に応じた様々な表現があります。
このコースでは、prefer、would prefer、would rather、wish、if onlyなどの主要な構文を取り上げ、それぞれの使い方やニュアンスを詳しく解説します。これらの細かな違いを身につけることで、英語の話す力・書く力の向上はもちろん、日常会話やビジネスシーンでの理解力も高めることができます。
1. 一般的・習慣的な好みを表現する「Prefer」
「prefer」は一般的な好みや習慣的な好みを表すために使います。つまり、特定の時点に限定されず、広く当てはまる好みです。主な形は2つあります:
- 主語 + prefer + (動詞の-ing形) / to + 基本動詞
- I prefer reading books to watching TV.
(私はテレビを見るより本を読む方が好きです。) - She prefers to study in the morning.
(彼女は朝勉強する方が好きです。)
- I prefer reading books to watching TV.
- 主語 + prefer + 名詞 + to + 名詞
- They prefer coffee to tea.
(彼らは紅茶よりコーヒーが好きです。)
- They prefer coffee to tea.
2. 一時的・丁寧な好みを表現する「Would prefer」
「would prefer」は、一時的でより丁寧・具体的な好みを表現する際に使います。この好みは特定の状況やタイミングに当てはまります。主な形は2つです:
- 主語 + would prefer + to + 基本動詞
- I would prefer to stay home tonight.
(今夜は家にいたいです。)
- I would prefer to stay home tonight.
- 主語 + would prefer + 名詞 + to + 名詞
- He would prefer orange juice to soda right now.
(彼は今、ソーダよりオレンジジュースがいいです。)
- He would prefer orange juice to soda right now.
- Would you prefer to have dinner now or later?
(今食事をするのと、後でするの、どちらがいいですか?)
3. 願望を表現する「Would like」
「would like」は、願望や希望、または丁寧な依頼を表す際に使います。
- I would like to have a word with you.
(あなたと少しお話ししたいです。) - We would like to leave early tomorrow.
(私たちは明日早く出発したいです。) - He would like more time to finish his work.
(彼は仕事を終えるためにもっと時間が欲しいです。)
4. 強い好みを表現する「Would rather」「Would sooner」
「would rather」や「would sooner」は、即時性のある強い・断定的な好みを2つの選択肢の間で表現する際に使います。口語・文語ともによく用いられます。
主な形は2つです:
- 主語 + would rather/sooner + 基本動詞(「to」なしの動詞の原形)
- I would rather stay home than go out tonight.
(今夜は外出するより家にいたいです。) - She'd rather not discuss the issue right now.
(彼女は今、その問題について話したくありません。)
- I would rather stay home than go out tonight.
- 主語 + would rather/sooner + 主語 + 過去形(他の人に何かしてほしい時)
- I would rather you stayed at home tonight.
(今夜はあなたに家にいてほしいです。) - He’d rather she called him tomorrow.
(彼は彼女に明日電話してほしいと思っています。)
- I would rather you stayed at home tonight.
「Would sooner」の特徴
現在ではあまり一般的ではありませんが、**「would sooner」も「would rather」**と同様に、より強い断定的な好みを表現できます。
- I would sooner quit my job than work under him.
(彼の下で働くくらいなら仕事を辞めたいです。)
「would rather」と「would sooner」の違いは使用頻度と強調度にあります:
- Would rather はより一般的で中立的です。
- Would sooner はより断定的・強いニュアンスを加えますが、日常ではあまり使われません。
5. 願望や後悔を表現する「Wish」
「wish」は、願望や後悔の両方を表すことができます。基本的に、実現していない状況や実現が難しいことについて話す際に使います。時制によって少し意味が変わるので、以下で詳しく見ていきましょう:
A. 現在の未実現の願い「Wish + Past Simple」
「主語 + wish + 主語 + Past Simple」構文は、現在で実現していない願望を表現します。
- I wish I had more free time.
(もっと自由な時間があればいいのに/持っていないことを残念に思う気持ち) - She wishes she were taller.
(彼女はもっと背が高ければいいと思っています。) - They wish they lived in a bigger house.
(彼らはもっと大きな家に住めたらいいのにと思っています。)
注意点 「wish」の後ろではwasではなくwereがよく使われます(例: I wish I were)。
B. 過去への後悔「Wish + Past Perfect」
「主語 + wish + 主語 + Past Perfect」構文は、過去の後悔を表す時に使います。つまり、過去に何かをしなかったことを悔やむ場合です。
- I wish I had studied harder for the test.
(試験のためにもっとしっかり勉強しておけばよかったです。) - He wishes he had taken the job offer.
(彼は仕事のオファーを受けておけばよかったと後悔しています。)
C. 未来への願望「Wish + Would」
「主語 + wish + 主語 + would + 基本動詞」の構文は、これから状況や人が変わってほしい願望を表す際に使います。
- I wish it would stop raining.
(雨がやんでほしいです。) - They wish you would arrive earlier.
(あなたにもっと早く来てほしいと思っています。) - He wishes people would recycle more.
(もっと多くの人がリサイクルしてほしいと思っています。)
6. 強い願望や後悔を表現する「If only」
「If only」構文は「wish」と同じように使えますが、願い・後悔をより強調して表現できます。以下のように3つのバリエーションがあります:
- If only + Past Simple : 現在で実現していない願いに使います。
- If only I had more money!
(もっとお金があればいいのに!)
- If only I had more money!
- If only + Past Perfect : 過去の後悔に使います。
- If only I had known it was your birthday!
(あなたの誕生日だと知っていたらよかったのに!)
- If only I had known it was your birthday!
- If only + Would : これからの変化への願いに使います。
- If only it would snow on Christmas Day!
(クリスマスの日に雪が降ってほしい!)
- If only it would snow on Christmas Day!
この構文は条件法(Conditional)に近いので、詳しくは条件法の完全解説をご覧ください。
結論
**英語で好みや願望を表現する様々な方法をしっかり身につけることは、TOEIC®対策や多様なビジネスシーンで快適に英語を使うために重要です。**また、意味の微妙な違い(一般的な好み・一時的な好み・実現可能な願い・仮定的な願いなど)を理解することで、より効果的にコミュニケーションが取れるようになり、相手の発言も正しく解釈できるようになります。
好み・願望の表現に関する主要モーダルのまとめ表
表現 | 場面・意味 | 例文 |
---|---|---|
prefer + V-ing / to + V | 一般的・習慣的な好み | I prefer reading to watching TV. (私はテレビを見るより読書が好きです。) |
prefer + 名詞 + to + 名詞 | 2つの選択肢の比較 | She prefers tea to coffee. (彼女はコーヒーより紅茶が好きです。) |
would prefer + to + V | 一時的・丁寧な好み/丁寧な依頼 | I would prefer to stay at home tonight. (今夜は家にいたいです。) |
would rather + 基本動詞 | 即時性のある強い好み | I would rather go for a walk than stay indoors. (屋内にいるより散歩に行きたいです。) |
would sooner + 基本動詞 | "would rather"より強いニュアンスのバリエーション | I would sooner leave than work in such conditions. (そんな条件で働くくらいなら辞めたいです。) |
would like + to + V | 願望・丁寧な依頼(特定のタイミング) | I would like to order a coffee, please. (コーヒーを注文したいです。) |
wish + 主語 + V(過去形) | 現在の未実現の願い | I wish I had more time to relax. (もっとリラックスする時間があればいいのに。) |
wish + 主語 + had + 過去分詞 | 過去の実現しなかった行動への後悔 | I wish I had studied harder for the exam. (試験のためにもっとしっかり勉強しておけばよかったです。) |
wish + 主語 + would + 基本動詞 | これからの変化の願い(未来や行動の変化) | I wish he would listen to me. (彼が私の話を聞いてくれたらいいのに。) |
If only + 主語 + V(過去形) | 現在の未実現の願い(“wish”より強調) | If only I knew how to fix this problem! (この問題の解決方法が分かればいいのに!) |
If only + 主語 + had + 過去分詞 | 過去の後悔(“wish”より強調) | If only I had told the truth. (本当のことを言えばよかったのに。) |
If only + 主語 + would + 基本動詞 | これからの変化への強い願い(“wish”より強調) | If only they would arrive on time for once! (一度でも時間通りに来てくれたらいいのに!) |
好み・願望の主要モーダルのポイント
- 時制のニュアンスを見極めること:
- Wish + Past Simple は現在の願い・後悔。
- Wish + Past Perfect は過去の後悔。
- Wish + Would は未来の変化の期待。
- “Would rather”と“Would sooner”の違いを理解すること:
- 両方とも**「〜したい」だが、_would rather_がより一般的**。
- _Would sooner_はより強い・形式的な意味合い。
- ビジネスシーンでは丁寧な表現を優先すること:
- Would prefer や Would likeはメール・会議などで特に適切。
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